東京支部

高校10期喜寿現況紹介 No.2

2017年7月8日(土)に開催されました平成29年度津苑会東京支部総会で、喜寿を迎えられた高校10期の方々の現況紹介がありました。その内容を掲載します。

西高時代の思い出と今

私は、昭和30年に小倉西高に入りました。西高では、いい先生、いい学友に巡り合えたと改めて感じています。いい先生が沢山いました。人文地理の坂根先生、化学の藤井先生、数学の中島先生、浜田先生、主先生、英語の安川先生を思い出します。どの先生も、分かり易く、難しかったという記憶がありません。私は現在、自動車のブレーキ技術をセミナーで教えていますが、易しく教えることの難しさをつくづく感じています。
我々の学年には、先生の子供が5人いて皆さん優秀でした。坂根先生は、司会をしている聚一君の父親で、瓜二つで彼を見るたびに先生を思い出します。藤井先生は、今は亡き諄一君の父親でした。化学の最初の授業で、アルコールを口に含み、天井に向けて噴き上げ火柱を作りました。化学の面白さを初めに見せてくれました。数学の中島先生からは、微分・積分を教わり、大学の入学試験でほぼ満点が取れ、うれしくて報告に行きました。
いい学友が沢山いました。前出の藤井諄一君は、東大にストレートで合格し、医学部に進み、今では当たり前の心臓のエコー検査の国内への導入に尽力しました。彼は演劇部で「屋上の狂人」の主役も演じました。勉強だけでなく余裕がありました。他にも、いいライバル、いい友人が沢山いました。西高での多くの人との出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。高校10期 川口 裕

<川口 裕 略歴>
東京工業大学入学・卒業
トヨタ自動車にて
 ・乗用車用スキッドコントロール装置の開発
 ・車両安定性制御システムの開発
 ・予測ブレーキシステム特許(独国)
 ・スピン抑制制御装置(独国)など特許多数
機械学会 日本技術者教育認定機構元審査委員長
現在活躍中
 自動車技術会主催「自動車工学基礎講座」 講師