匠の技です~津苑会館
現在の同窓会館(津苑会館)は、1988年(昭和63年)小倉西高校の創立90周年記念事業として建設されました。最初に建てられた同窓会館は、小倉高等女学校時代の昭和10年に砂津から到津へ校舎移転した際に建てられた「操会館」です。それから時を経て、老朽化と校舎全面改装(木造から鉄筋へ)に伴い、昭和58年に解体されました。
多くの卒業生から新しい同窓会館の建設を望む声があがりました。そして、当時の江藤功津苑会会長を中心に、建設準備委員会を発足、協議を重ね、募金活動をされ・・多くの先輩方の努力の賜物である「津苑会館」が完成したのです。長くなってしまいましたが、本当は先輩方の苦労話をもっと書きたいところです。
今回の写真は、その操会館に使われていた階段の手すりの柱(擬宝珠・・ギボシと読みます)です。
~なんということでしょう。津苑会館建設の際にこの懐かしい柱が使用されました。
私は昭和55年卒ですが、在学中は校舎建替時期に重なり、当時の同窓会館(旧称:操会館。昭和43年同窓会名が「津苑会」となったため)は1階が学食(これは昭和30年からだそうです)、2階が職員室でした。職員室入口前に、自習のクラスを掲示する黒板があり、いつも見に行っていました。その時にこの柱を触って、階段の上り下りをしたような・・
たくさんの生徒に触られたこの擬宝珠は、今も津苑会館に健在です。